プライマー塗装とは?
外壁塗装を長持ちさせる“下地処理”の重要性

外壁塗装を検討していると、「プライマー」という言葉を耳にする機会が増えるかもしれません。
「下塗り材」「接着剤のような役割」と説明されることも多いですが、実際にどんな役割があり、なぜそれが重要なのかまで詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
この記事では、外壁塗装の質と耐久性に大きく関わる「プライマー塗装」について、専門的な視点から分かりやすく解説します。これから業者選びをされる方にも役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください!
プライマーとは?簡単に言うと
“塗料のノリを良くする接着剤”
プライマーとは、外壁塗装において「下塗り材」として使われる塗料の一種です。
英語の「prime(最初の、基本の)」が語源となっており、上塗り塗料が外壁にしっかりと密着するように助ける役割を果たしています。
たとえば、紙に直接絵の具を塗るとにじんでしまったり、ムラができたりしますよね。
その下地処理として「下地材」を塗ることで、色が綺麗に乗り、持ちもよくなります。
外壁もこれと同じで、プライマーがないと上塗り塗料が剥がれやすくなり、せっかくの塗装が台無しになってしまう可能性があるのです。
|プライマーが果たす3つの役割
プライマー塗装には
以下のような重要な役割があります:
① 接着力の向上
外壁と上塗り塗料をしっかり密着させるための“のり”のような働きがあります。
これにより塗膜が長持ちし、塗り替えのサイクルを長くできるメリットがあります。
② 吸収の防止
特にモルタルやコンクリートのように塗料を吸収しやすい素材には、プライマーが吸い込みを防ぎ、ムラのない仕上がりにしてくれます。
③ サビやカビの防止
金属面や湿気が多い場所には、防錆・防カビ効果のあるプライマーを使用することで、トラブルの発生を防止できます。
|プライマーの種類と使い分けも重要!
ひとくちにプライマーと言っても、外壁の素材や状況に応じて使い分けが必要です。
代表的な種類を以下にご紹介します。
- 水性プライマー:環境にやさしく臭いも少ないため、住宅塗装によく使われます。
- 油性プライマー:より強力な接着力が必要な場面や、金属部分に使われることが多いです。
- 防錆プライマー:鉄部など、サビが出やすい素材には欠かせないタイプ。
- シーラータイプ:吸収を抑える役割が強く、モルタルなどには最適です。
適切なプライマーを選び、正しく施工することが、外壁塗装の成功には欠かせません。
|プライマー塗装を省略するとどうなる?
コストを抑えようとすると、プライマー工程を省略する業者も存在します。
しかし、それによって起こるデメリットは非常に大きいです。
・数年で塗膜が剥がれる
・色ムラやひび割れが出る
・再塗装のサイクルが早くなり結果的に高くつく
信頼できる業者であれば、外壁の状態を正確に見極め、必要な下地処理をしっかりと行うはずです。
見積もりの際は「プライマー塗装が含まれているかどうか」も確認してみましょう。
|まとめ
見えない工程こそ大切。信頼できる業者選びを
プライマー塗装は、一見すると地味で目立たない工程かもしれません。
しかし、**美しく長持ちする外壁塗装には欠かせない“縁の下の力持ち”**のような存在です。
見た目の仕上がりだけでなく、耐久性・コスパ・メンテナンス性すべてに関わってくる重要なポイント。
業者選びの際には、こうした基本的な施工工程にもきちんと目を向けてみてくださいね。