サイディングの劣化症状と原因は?
知っておきたいチェックポイント

外壁塗装を検討していると、
よく耳にするのが「サイディングの劣化」という言葉。
けれど実際にどんな症状が劣化なのか、どんな原因でそうなるのか、分かりにくいと感じていませんか?
この記事では、外壁のサイディング材が見せる劣化のサインとその原因について、わかりやすく解説していきます。
「我が家もそろそろ塗装の時期?」と迷っている方は、ぜひご自身の外壁と照らし合わせながらご覧ください!
■ サイディング外壁とは?
まずは簡単に「サイディング」とは何かをおさらいしておきましょう。
サイディングとは、工場で生産された板状の外壁材のことで、日本の住宅で最も多く使われています。
主に「窯業系サイディング(セメント系)」と「金属系サイディング(ガルバリウムなど)」の2種類があり、耐久性やデザイン性に優れ、施工もしやすいため、幅広く採用されています。
しかし、どんな優れた素材でも、
年月が経てば少しずつ劣化していきます。
■ よく見られる劣化症状5つ
ここでは、サイディング外壁に見られる主な劣化の症状をご紹介します。
1. 色あせ・チョーキング現象
表面の塗膜が劣化すると、紫外線の影響で色あせたり、白っぽい粉が手につく「チョーキング(白亜化)」が起こります。
これは塗装の劣化初期段階で、塗り替えのサインです。
2. 目地のコーキングのひび割れ・剥がれ
サイディング同士の隙間を埋めている「コーキング(シーリング)」が硬化してひび割れたり、剥がれたりします。
ここから雨水が侵入すると、内部の木材や断熱材にダメージを与えてしまう恐れがあります。
3. 反りや浮き
サイディングボードが波打ったり、浮いてしまうことがあります。これは、長期間の水分吸収や施工不良、釘の緩みなどが原因です。
見た目だけでなく、隙間からの雨水侵入のリスクが高まります。
4. ひび割れ(クラック)
ボード自体に細かなひび割れが見られるケースもあります。
外的な衝撃や、気温差による膨張・収縮、経年劣化が原因で起こります。
5. カビ・苔・藻の発生
日当たりや風通しの悪い場所に見られるのが、カビや苔、藻の発生です。
見た目が悪くなるだけでなく、素材を痛める原因にもなるため、放置は禁物です。
■ 劣化の主な原因とは?
では、こうした劣化の症状はなぜ起こるのでしょうか?
以下のような原因が主に挙げられます。
● 紫外線や雨風による自然環境の影響
最も大きな原因は、やはり紫外線や雨風といった自然環境です。
特に南面や西面は日差しが強く、劣化が進行しやすい傾向があります。
● メンテナンス不足
新築から年数が経っても外壁をメンテナンスしていないと、塗膜の保護効果が薄れ、ボード自体が劣化しやすくなります。
定期的な塗装やコーキング補修は、外壁を長持ちさせるために重要です。
● 施工不良や建材の質
初期の施工に不備があった場合や、建材の質が悪かった場合も、劣化の進行が早まる原因になります。
信頼できる業者選びが非常に重要です。
■ まとめ:劣化サインを見逃さないことが大切!
サイディングの劣化は、見た目の変化からじわじわと進行していきます。
「これくらい大丈夫かな」と思っていると、いつの間にか内部にまで影響が出てしまうことも…。
劣化症状を早めに発見し、適切なタイミングで塗装や補修を行うことで、住まいの寿命をぐっと延ばすことができます。
「もしかして劣化してるかも?」と感じた方は、まずはプロの業者に無料点検を依頼してみるのがおすすめです。
外壁塗装は決して安い買い物ではありませんが、早めの対応が長い目で見て大きな節約になりますよ。